コラム

シワ・たるみはなぜ起きる?

思っていたよりもシワが目立ってる…、フェイスラインのたるみがひどい…。

写真に映った自分を見てショックを受けたことはありませんか。

シワやたるみなどのエイジングサインは、年齢を重ねれば誰にでも訪れるものですが、それまでのスキンケアや生活習慣の違いによってシワ・たるみの程度にも個人差が出るようです。

なるべくシワやたるみを感じさせない見た目を保っていきたいですよね。

シワ・たるみはなぜ起きる?


顔のシワやたるみは老化現象のひとつですが、なぜシワやたるみはできてしまうのでしょうか。

ここではシワやたるみができる原因とそのメカニズムについて詳しく解説していきます。

シワ・たるみには関係がある

年齢を重ねた肌は、着古した洋服とよく似ています。

洋服の場合、着るごとに洗濯をして…を繰り返しますよね。

あまり気を遣わずに洗濯機でガンガン洗ったりしていると生地が傷んで形が崩れ、洋服がヨレヨレに。

このヨレがシワになってしまいます。

肌も洋服と同じで、加齢によってできた肌のたるみがシワの原因となっていきます。

大切な洋服は洗濯ネットに入れて柔軟剤で洗い、干すときもていねいにすると、キレイなまま長持ちしますよね。

肌もていねいにお手入れしてあげることで、いつまでも美しさを保つことができるというわけです。

シワ・たるみの原因とは?

肌のハリと弾力感が低下すると、肌がたるみ、シワができやすくなります。

シワを予防・改善するためには、たるみを作らないことが大切です。

そのためには、1日でも若いうちからハリを高めるためのスキンケアをする必要があります。

すでにシワやたるみができてしまっている場合でも、シワやたるみができる原因を理解した上で有効なスキンケアやマッサージなどのお手入れを実践すれば、十分改善につなげることができます。

たるみの原因

肌のたるみを感じやすいのは、目の下・ほうれい線・フェイスラインではないでしょうか。

深く目立つシワができている部分は、たるんでいる部分でもあります。

そんなたるみができる原因には大きく分けて3つあります。

たるみの原因① 真皮のコラーゲンが減少
肌の真皮層内の水分量を保ち、肌のハリを保ってくれているのは、コラーゲンやエラスチンといった成分です。

コラーゲンは肌の弾力を保つのに重要な成分で、エラスチンはコラーゲン同士のネットワークを維持するために必要な成分です。

この2つの成分が減少すると、肌内部でハリと弾力を生み出している構造が崩れ、肌のたるみが引き起こされます。

コラーゲンやエラスチンは、長い年月をかけて肌内部に蓄積された紫外線ダメージ、過度なストレスや睡眠不足などによって減少してしまうので、日々の生活から注意することが大切です。

たるみの原因② 皮下脂肪の増加
顔につく皮下脂肪は、カラダにつく脂肪よりも落ちにくいといわれています。

一般的な生活をしている人は、顔の筋肉を激しく動かすことはほぼありません。

そのため、年齢を重ねるにつれて顔の新陳代謝が低下し、顔の皮下脂肪は増えやすくなります。

顔についた皮下脂肪が重さで垂れ下がっていくために、肌がたるみ、シワへとつながっていきます。

たるみの原因③ 顔の筋力が低下
顔の筋肉には2種類あり、表情筋と深層筋があります。

表情筋はその名の通り、豊かな表情をつくるのに必要な筋肉です。

一方、深層筋は骨と表情筋の間にある筋肉で、表情筋に栄養を運んだり老廃物を吸収したりして、表情筋の働きをサポートする役目をしています。

この2種類の筋肉は、意識して動かさないとだんだん働かなくなり、衰えていきます。

筋力が低下することで顔の新陳代謝が低下し、結果的に顔の皮下脂肪が増えたるみやシワにつながっていきます。

シワの種類と原因

シワといっても、いろいろなシワがあり、シワができる原因も加齢・乾燥・紫外線などさまざま。

とくに見た目年齢を老けて見せるのが、たるみによってできるシワです。

ここではシワの種類とその原因について詳しく解説していきます。

小ジワ(ちりめんジワ)
目元・目尻・額などによくみられる小ジワ(ちりめんジワ)は、乾燥した肌にできる浅くて細かいシワのこと。

肌の構造は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分かれていますが、小ジワ(ちりめんジワ)は肌の一番表面にある表皮内の角層にできるシワです。

表皮の角質細胞内に存在するアミノ酸や細胞間脂質が減ることで保湿力が低下した乾燥肌にできやすいシワなので、乾燥ジワとも呼ばれています。

表情ジワ
表情ジワとはその名の通り、表情をつくったときに肌にできるシワがそのまま定着してしまった状態のこと。

笑ったときにできる目尻のシワ、しかめっ面をしたときにできる眉間のシワなどのほか、額や鼻のまわりなどにもできやすいシワです。

紫外線などのダメージによって肌の乾燥が進行し、肌内部のコラーゲンやエラスチンが減少しているときに、何度も同じ表情をつくるとシワがもとに戻りにくくなり、肌に定着していまい表情ジワとなります。

逆にいうと、肌がいつもうるおっている状態であれば、いくら同じ表情を繰り返してもシワが定着することはなく、もとのピンとした肌に戻ることができます。

真皮ジワ
3層に分かれた肌の中でも最も深い部分である真皮に刻まれたシワのことを真皮ジワといいます。

肌の表面にできる小ジワと違って、真皮ジワは一度できてしまうとほぼ元に戻らないといわれているシワです。

真皮ジワは、加齢や紫外線の影響でコラーゲンとエラスチンが減少し肌のハリが失われ、さらに顔の筋力低下と皮下脂肪の増加によって肌が垂れ下がることが原因でできる深いシワ。

そのほか姿勢の悪さや長時間のデスクワークといった生活習慣もたるみの原因になり、真皮ジワにつながってしまいます。

主にほうれい線や目の下、首などにあらわれます。

シワ・たるみを解消するには?

シワやたるみを予防・改善するためには、真皮のコラーゲンやエラスチンを守る必要があります。

そのために重要となるのがスキンケアと紫外線対策、そして生活習慣です。

スキンケア

まずはコラーゲンなどの生成を促す成分や保湿成分をたっぷり配合しているスキンケア化粧品を使ったスキンケアを毎日継続しましょう。

紫外線対策

シワやたるみをできにくくするために、一年中紫外線対策を徹底してください。

なぜなら紫外線は、真皮のコラーゲンを破壊する原因となるからです。

すでに浴びてしまった紫外線を取り除くために、食事やサプリ、スキンケアで抗酸化成分を摂り入れることもおすすめします。

生活習慣

ストレスは適度に発散する、しっかり睡眠をとる、規則正しい食生活をするといった生活習慣にも気を配りましょう。

猫背にならないよう正しい姿勢を保ち、パソコンやスマホを見るときもうつむかないようにすることも、シワやたるみの悪化を防ぐことにつながります。

また、顔の筋力低下・皮下脂肪の増加を防ぐために、顔の表情筋や深層筋のエクササイズ、顔の新陳代謝を高めるマッサージをするのも有効です。

いますぐ解消したいときは…

すぐにシワやたるみを解消したいなら、美容皮膚科などで治療してもらうのが一番です。

ハリをもたらしたりリフトアップしたりする技術が日々進化を続けていますので、思うような効果を得られる方法がきっと見つかることでしょう。

ただし、保険適用外の施術が多いので、費用は決して安くありません。

また、定期的に施術を受け続けなければ効果を持続できないものがほとんどですので、医師としっかり相談して自分が納得できる方法をかしこく選択しましょう。