しわの種類によって相性の良い美容液もそれぞれ異なりますが、美容液を選ぶ際は配合成分にも注目してみてください。
ここでは、しわの予防や改善にアプローチする成分について一部紹介していきます。
アミノ酸
アミノ酸は、肌のハリに欠かせないコラーゲンのもとであるタンパク質を合成する栄養素です。
角質層のうるおい成分であるNMF(天然保湿因子)もアミノ酸でできていることから、アミノ酸は乾燥しわの改善に役立ちます。
また、しわの予防にもアミノ酸がおすすめです。
アミノ酸を補うことで角質層の水分量を保持することができれば、肌のバリア機能が正常に働きます。
肌のバリア機能とは、紫外線やほこりなどの外的ダメージが肌に侵入しないよう守ってくれる働きのことを言いますが、肌の乾燥によってバリア機能が低下すると外的ダメージによって線維芽細胞の働きが悪くなり、しわやたるみにつながります。
洗顔後に肌がつっぱったり、化粧品を使って肌がヒリヒリしてしまうようなら肌のバリア機能が低下しているサインなので、アミノ酸を配合したしわ対策美容液を使用して肌のコンディションを整えましょう。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体には、コラーゲンの生成を助ける働きや活性酸素を除去する働きがあるため、しわ対策に効果的な成分です。
活性酸素について聞きなれない人も多いかもしれませんが、加齢やストレス、紫外線などの影響で体内に活性酸素が増えてしまうと、細胞を酸化させて肌の新陳代謝を滞らせます。
また、コラーゲンやエラスチンを合成する線維芽細胞にもダメージを与えることから、しわやたるみにつながってしまうのです。
ビタミンC誘導体は、シミやくすみの原因となるメラニンに働きかける美白効果も期待できるため、しわをはじめさまざまなエイジングサインにアプローチします。
また、毛穴を引き締める働きもあるので、たるみ毛穴を目立たなくする嬉しい効果も期待できます。
レチノール
レチノールはビタミンAアルコールとも呼ばれており、ビタミンC誘導体と同じように活性型のビタミン誘導体です。
コラーゲンの合成を促進する働きがあることから、しわやたるみのケアにぴったりの成分といえます。
また、皮膚の粘膜の代謝を促進するので、健やかな肌質をキープしたい人や肌の乾燥をケアしたい人にもぴったり。
近年では、大手化粧品メーカーの資生堂がレチノールによるしわ改善効能について厚労省の承認を受けたと話題になりました。
レチノール配合美容液においては、薬用の美容液として販売されているケースが多いです。
幹細胞エキス
幹細胞エキスとは、アルガンや希少な品種のリンゴから採取した化粧品成分です。
この幹細胞エキスにはヒアルロン酸やコラーゲン、EGFやFGFなどの成長因子が含まれており、肌の細胞を活性化する働きがあります。
なかでも、FGFには線維芽細胞の働きをサポートする働きがあることから、幹細胞エキスはしわ対策にぴったりの成分なのです。
また、しわのケアだけではなくターンオーバーの促進や肌のうるおいをキープする働きがあるので、総合的なアンチエイジングにもおすすめです。