40代を過ぎた頃から、首イボに悩む女性がどんどん増え始めるといいます。
首イボというと中高年の悩みのようですが、首イボに悩む20代女性も…。
そんな首やうなじ、デコルテ、胸元にできるイボを治療する効果があるといわれているのがヨクイニンという成分です。
イボコロリなどのイボ治療用の市販薬や軟膏、内服錠などによく用いられています。
とはいえ、首イボができたばかりの人にとってヨクイニンは、あまりなじみのない成分ですよね。
そこでここではヨクイニンという成分について詳しく解説していきます。
ヨクイニンとは
ヨクイニンは、イネ科のハトムギの種子を原料とした生薬の一種。
ヨクイニンすなわちハトムギに含まれる成分コイクノライドには、肌の新陳代謝を促し、解毒作用などがあるとされ、古くから肌をきれいにしたり、イボやニキビ、アトピー性皮膚炎など肌荒れの改善などに活用されてきました。
ヨクイニンは私たちの生活の身近なところでも活用されていて、ハトムギ茶やヨクイニン湯、漢方薬、医薬部外品のほか、KOSEの「雪精肌」や資生堂の「エリクシール ホワイト」などのように化粧品材料としてもヨクイニンは利用されています。
ヨクイニンは、さまざまな肌悩みに効果的な成分として注目され続けているのです。
ヨクイニンがイボに効く理由
ヨクイニンには、ニキビの改善やアンチエイジングへの効果、デトックス作用、生活習慣病の予防・改善、アレルギー抑制、胃腸を整える効果などさまざまなチカラがあります。
そのなかでもヨクイニンが持つ肌のターンオーバーを促進する作用が、イボ治療に効果をもたらすといわれています。
加齢に伴って増えるイボの主な原因は、肌が生まれ変わるターンオーバーの衰え。
肌の新陳代謝が正常に行われなくなると、古い角質が押し出されずに肌表面に蓄積し、外的刺激によって硬化してイボとなってしまうのです。
ヨクイニンは乱れてしまったターンオーバーを正常化して古い角質を内側から外側へと押し出し、首イボを改善して健康的な肌状態へと導いてくれます。
<ヨクイニンに含まれる主な栄養素の働き>
- コイクセラノイド
- タンパク質の一種。肌のターンオーバーを促進する。
- パルミチン酸
- ビタミンAを安定化させシワを抑制し、ニキビを軽減する。
- ミリスチン酸
- ホルモンの分泌や細胞膜を保護し、ガン予防などに役立つ。
ヨクイニンの副作用は?
ヨクイニンは天然由来のため、副作用の危険性は非常に低く、カラダにやさしい成分です。
ですが、必要以上にヨクイニンを摂取すると、下痢や胃の不快感、蕁麻疹、発疹といった症状が現れる可能性もあります。
服用中や妊娠中の方や、ヨクイニンを塗布・服用後にこのような症状が発生した場合は、医師に受診または薬剤師に相談してください。